研究室概要

研究室概要

          本研究室は、1980年に日本で初めて工学部内に開設された、東京大学工学系研究科 精密工学専攻 医用精密工学講座をその母体とする、医用工学を専門とする研究室です。
          現在は大学院工学系研究科精密工学専攻とバイオエンジニアリング専攻、医工学RSセンターとの密接な協力体制のもとに、診断・治療、基礎医学を支援する医用工学分野の教育研究を行っています。 様々なバックグラウンドを持つスタッフの連携により、分野の隔てなく、医療技術の研究開発を広く展開しています。医用工学研究においては臨床医学との密接な連携が不可欠であることから、外部との共同研究も活発に行っています。例として、東京大学医学部付属病院、先端科学技術センターと医学・工学連携事業として実施する先端融合領域インベーション創出拠点の形成「システム疾患生命科学による先端医療技術開発」およびその後継のプロジェクト、名古屋大学環境医学研究所と共同で行っている不整脈治療に関するプロジェクトなどを推進しています。そのほか東京女子医科大学、国立がん研究センター、九州大学医学部などとも活発な学際的研究を実施しています。
          研究を支える設備として、超音波画像診断装置、立体内視鏡装置、光学式・磁気式トラッキングシステムなど各種手術支援用装置に加え、新規生体材料開発のための化学合成室、物理エネルギの生体作用解析のための超短パルスレーザや高速度カメラなどを所有しており、基礎医学から治療支援まで幅広く研究を行うことが可能な環境となっています。また、機械システム試作のためのNCフライス盤、ワイヤカット放電加工機、3Dプリンタなどを設置しており、研究において必要な機械部品を研究室内で製作することで効率的に研究を進めています。